イギリスでの生活。

切ない日だからこそマカロンを。

今日もご訪問ありがとうございます。

 

ホワイトシティーでの大規模火災。

とにかく、ひどいです。

15分で最上階まで燃え広がったのですから。

どうしてあれだけの速さで火がまわったのか。

外壁の問題が大きく取り上げられていますが、あの高さでスプリンクラーがないというのも驚きです。

施工した当時は基準を満たしていたというのですが。

しかも、去年、改修工事( Refurnish )をしています。

 

このマンションの決まりに、「火事の際は外に出ないで家にいること、そして救助を待つこと」とあります。

でも、それを守った人たちがたくさん犠牲になりました。

消防隊の活動を待つなら、それまでに火が極力燃え広がらない造りになっている前提でないとおかしいです。

 

 

あの夜以来行方がわからない家族や知人を探して、彼らの写真をカメラにみせて見かけたら連絡を欲しいと話す彼ら。

 

連絡が取れないということは、最悪の状況を考えるのだと思います。

でも、それよりも生きていて欲しいという思いが強く、あちこちの病院に搬送された人たちの中にいるはずと、けが人が搬送されている病院を聞いて転々としているのです。

 

ここで最後という病院に訪れて、探している家族がいなかった女性が出ていました。

どこの病院にも運ばれていないということは、あのタワーマンションの中にいるということ。

逃げきれなかったということ。

 

それを受け止めることができずに、呆然と立ち尽くしていて。

 

 

また、タワーの上の階に住んでいるのだけど、その日の夜は下の階のお友達と過ごしていて難を逃れた男性。

ただ、彼の12歳の娘はタワー上部の家で眠っていたのです。

救出に上がろうとするも消防士に許してもらえず、娘をお願いして避難したのだそうです。

 

娘さんが階段を降りる途中までは連絡がついたけれど、途中から電話が切れて。

それっきり娘さんとは会えていません。

彼もやはり病院を渡り歩き、写真を配ってひたすら娘さんを探しています。

あのあと、避難できたと信じて。

 

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どんな形であれ、災難というものはやってくることはあると思います。

 

でも、本当にものすごい数の人の命がたった数時間で。

朝起きたとき、まだタワーは燃えていました。

私たちが買い物によく行くショッピングセンターのすぐ近くのタワーでした。

 

子供たちの学校のスクールバスが、いつもの通学路であるタワー近くの道を通れず、1時間目の授業には間に合わなかったり、友達の家からは煙が見えたり。

そのくらい近い場所です。

 

一晩で家をなくした人たちに、当日から多くの人達が衣類や食料品を届け始めました。

私も、私の衣類と娘の衣類を届けてきました。

少しづつですが。。。

 

私たちは、家があるものね。

家族も元気に過ごしています。

 

どんな毎日も当たり前ではないこと。

また改めて感じています。

本当に、切ないシーンがたくさんです。

 

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そんな今日は子供たちの大好きなマカロンを焼こうと思いました。

ちょうど、リズに習ったところだったのです。

 

ロンドンに来てはじめて焼きました。

マカロンを焼いたのは、1年ぶり以上です。

 

 

 

ピンクとブルー。

思ったよりも高さが出て綺麗に焼けました。

 

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息子が塾だったので、塾のお弁当と一緒にマカロンも。

下校時に学校に届けました。

 

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いつか別れは来るのだけど、後悔をたくさん残していたくないな。

 

自分にも、周りにも。

 

 

「 こうしたかったな 」 は無くせるように自分が動ける。

 

「 こうしてほしかったな 」 はどうなるかな。

 

 

それもまた、自分の受け止め方次第なのでしょうね。

 

 

自分の今を大切に生きれたら、自分のこれからも、相手の今とこれからもしっかりと大切にできるかな。

 

 

とても切なくて苦しい2日間。

だからこそ、子供たちにマカロンを。

今日の日を、自分なりに大切に。

 

いつもありがとうございます。

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